皆さんは、毎日ブラッシングをしていますか?
「もちろんしているよ!」という方もいれば、「手ぐしで事足りるから、ブラッシングはしていない」という方もいらっしゃると思います。
ブラッシングと聞くと、ヘアスタイルを整えたり、髪の絡まりを解いたりするイメージがある方も多いかもしれません。
もちろん、ブラッシングには「整髪の役割」もありますが、実は、髪や頭皮の健康を保つための重要な役割もあるのです!
今回は、皆さんにブラッシングを身近に感じてもらえるよう、意外と知られていない「ブラッシングの大切さ」についてお届けします。
ブラッシングの3つの役割
ブラッシングには「整髪の役割」のほかに、美しく健康的な髪を維持する3つの役割があります。
それぞれのメリットと合わせて、順番にご紹介します。
1.頭皮の環境を整える
一つ目は、髪や頭皮に付着した汚れを落とす役割。
日々の生活の中で、私たちの髪や頭皮には、埃や花粉、空気汚染による有害物質、不要な皮脂汚れやフケ、抜け毛や切れ毛といった様々なものが付着し、蓄積します。
これらの汚れをそのままにしておくと、毛穴のつまりによるベタつきやニオイ、雑菌の繁殖によるかゆみ、髪が絡まりやすくなって切れ毛の原因になったりと、髪に良いことはありません。
ブラッシングで汚れを落とし、頭皮の環境を整えることで、頭皮トラブルの改善や健康的な髪の毛を育てることに繋がります。
では、どのタイミングで汚れを落とすのが良いのでしょうか?
シャンプー前のブラッシングで汚れを落とそう!
髪や頭皮についた汚れは、シャンプーだけでは、なかなか落とすことができません。
泡立ちが悪いからといってシャンプーを大量に使ったり、髪と髪をこすり合わせるようなゴシゴシ洗いは、髪の毛や頭皮を傷つけてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、シャンプー前のブラッシングです!
ブラッシングであらかじめ汚れを落とすと、洗髪の際に髪が絡まりにくく、少量のシャンプーでもしっかりと泡立つようになります。
また、汚れをしっかりと落とすことで、シャンプーやコンディショナー、トリートメントの効果も最大限に引き出します。
頭皮の環境をバランスよく保つことは、髪の毛にも頭皮にも良いこと。汚れを蓄積しないよう、日々のブラッシングで髪を労りましょう。
2.自然な潤いと艶のある髪へ
二つ目は、根元から毛先まで、髪に潤いを与えながらキューティクルを整える役割。
私たちの頭皮からは、天然の保湿成分、「皮脂」が分泌されています。皮脂は髪の保湿に適しており、言わば「天然のヘアオイル」です。
ブラッシングをしていない状態だと、根元〜中間までにしか行き渡りませんが、髪の根元から毛先までをブラッシングすることで、髪全体に行き渡らせることができます。
タングルティーザーでブラッシングすると、歯が頭皮に触る感覚があります。これは、根元からしっかりと髪全体を梳かせている証拠。
髪の表面を撫でるだけでなく、頭皮までしっかりとブラシを当てて、天然のヘアオイルを髪全体に行き渡らせましょう。
そして、皮脂を行き渡らせるのと同時に、キューティクル(髪の表面)の流れを整える意識も大切。
キューティクルは、髪の根元から毛先に向かってうろこ状に重なっています。
キューティクルの流れに沿ってブラッシングを行い、天然のヘアオイルとともに髪本来の美しさを引き出しましょう。
髪がオイリーな方は、圧力をあまりかけない軽めのブラッシングがおすすめ。
3.頭皮の血行を促進する
三つ目は、頭皮の血行を促進する役割。
頭皮は、ストレスや自律神経の乱れ、加齢や睡眠不足、長時間のデスクワークによる血行不良などの影響が出やすい部分。
これらが原因で、頭皮が血行不良となり、凝り固まって硬くなってしまいます。
髪に必要な栄養は血液によって運ばれているため、頭皮が血行不良の状態では、髪に必要な栄養が十分に行き届かなくなります。さらに、顔のむくみやたるみ、シワの原因にも。
健康な髪を育むためにも、ブラッシングで適度な刺激を与え、血行を良くして頭皮を柔らかくすることが大切です。
強い刺激は地肌を傷つけてしまうので、程よい力で頭皮を優しく刺激してあげましょう。
「髪を梳かす」のではなく、「頭皮をマッサージ」する意識を忘れずに。
まとめ
ご紹介したように、ブラッシングには健康な髪と頭皮を保つための大切な役割があります。
- 髪や頭皮の汚れを落とす
- 天然のヘアオイルを髪全体に行き渡らせる
- 頭皮の血行を促進させる
この3つを意識して、ぜひ皆さんの生活の一部に、ブラッシングの習慣を取り入れてみてください!
ブラシのお手入れもお忘れなく。
ー終わりー